インクジェット方式とは、主に液状、時に固体のインクを微粒子化し、加圧や加熱などにより微細孔から射出させる方式で、近年、噴射孔の極微細化が著しく、このために高精細な印刷結果が得られるようになっている。また、他の方式と比して多色化が容易で、多いものでは12種類のインクを使用し、微細噴射孔とも相俟って銀塩写真並みの高画質が実現されている。現在の一般家庭向けカラープリンターの主流となっている。
小型のものは、家庭用や小規模なオフィス用として利用される。家庭あるいは小規模なオフィス用の廉価版複合機(複写機+プリンター+(FAX)+イメージスキャナ)も、この方式が多い。 また、大型のものでは、1000ミリメートル幅を超える大判用紙への印刷のできるものまであり、XYプロッタからの置き換えや、巨大なグラフィックアート作成への応用などが進んでいる。
ほとんどの機種で使用するインクは水性インクであり、一般論としては耐水性に乏しい。技術的には染料系、顔料系どちらのインクも可能であるが、全般的には染料系インクが多い。一般的に染料系は演色性に優れ、顔料系は耐光性に優れるとといわれるが、近年ではその差は僅かなものとされている。また、顔料系の方が紙表面でインクがにじみにくいので、特にモノクロ印刷では高精細化に向くといわれる。 業務用としては、耐候性に優れた溶剤系のインクを使用する機種も存在する。
